俳優の安田顕は包茎だった。
あんなにダンディでかっこいいのに。
25歳の時、テレビ番組の企画で
安田顕は包茎手術に踏み切った。
包茎手術を受ける様子を
今でもYoutubeで見ることができる。
手術室にカメラを持ち込んでの
ドキュメンタリーだ。
安田のリアクションは率直だ。
包茎手術を受ける前、手術中そして手術後と、
感情の動きを素直に見せてくれる。
手術公開までの経緯
北海道テレビの深夜番組『鈴井の巣』で
安田がかなりの包茎であることをばらされ
「一皮むけた男への道」企画がはじまる。
視聴者から集めた募金25万円をもって
札幌上野クリニックで手術を受けることになった。
手術前日は特別の感情がある。
「おしっこ行くたびに名残おしいんですよね」
安田は語っている。
問診表に記入しながら
安田は落ち着かない。
貧乏ゆすりをしながら語り合う。
相方の鈴井は事前の診察で
手術の必要なしと判断された。
余り皮が少なかったのだ。
勃起してちょうどいいくらい。
「かなり皮余ってますので
手術したほうがいいですね」と
安田のみが手術を受けることになる。
亀頭が小さいためコラーゲン注入も決定。
安田顕の手術リアクション
手術内容を聞いてから処置室へむかう。
執刀は札幌上野クリニックの辻光雄先生だ。
安田は不安がおさまらない。
「ほんとによろしくお願いしますよ」
「カメラがあるからって緊張しないでくださいね」
笑顔でお願いしながらお辞儀する。
パンツを脱いで手術台に横になる。
手術開始だ。
通常はアイマスクをするが、
今回はドキュメンタリーだ。
安田はアイマスクなし。
何をされているかよく見える状態で
手術を体験する。
この時の安田の表情がいちばんの見どころである。
包茎手術中に人は何を思い、
どんなことを口にするのか。
安田の素直さは心を打つ。
「これもう切ってるんですか?」
「ああ、そうですか」
足の指が動いてとまらない。
「これかなり痛いことですか?」
「ああそうですか、いま切ってるんだ」
麻酔しているので痛くはない。
「何かされているっていうのは
分かってるんだけどね」
「先生これ煙あがってるんですけど」
「あっ電気メスね」
作業部分を見せてもらう。
「うーわ」
「血まみれだ」
あっという間に切り取られ
包皮を見せてもらった。
「あら、そんなに切っちゃった」
切り取った包皮は持って帰りたい。
「一応、今までの僕なんで」
痛み止めの座薬を入れてから
手術の仕上がりを見せられる。
「ええ!キノコみたいですね」
「ぜんぜん変わっちゃったな」
あっという間に手術終了。
「こんなもんかって感じ」
「あんまり大した手術じゃなかった」
手術後の安田顕
手術後の安田は自信に満ちている。
「男が理想に描くポコチンてあるの」
「それが僕ですね」
「7割は俺に負けてるわけですよ」
「残り3割勝負でも多分上位5番」
「かなりの自信はありますよ、今の僕は」
抜糸を終え、クリニックのスタッフに拍手で見送られる。
募金した視聴者には後ほど
安田顕のポストカードが贈られた。
海岸で全裸になった安田の後ろ姿が印刷されている。