包茎の標準を知りたい。
自分のむけ具合はいったいどうなのか?
何か処置が必要なだろうか?
それともみんなこんな程度で
とくに何もしなくていいのだろうか?
よほどオープンな友人たちがいないと
包茎は比べることができない。
今回は年齢と包茎状態の進行について
参考となる資料を紹介しよう。
包茎の種類
アメリカ泌尿器学会に掲載された論文だ。
0歳から15歳まで、603人の日本人を調べ
むけ具合の統計をとった貴重な資料だ。
この論文ではまず、むけ具合を5段階に分ける。
(画像を参照してほしい)
タイプ1:まったく反転できない。
タイプ2:亀頭をわずかにのぞくことができる。
タイプ3:亀頭を半分のぞくことができる。
タイプ4:ほぼ反転するが環状溝までいかない。
タイプ5:完全に反転可能(「仮性包茎」を含む)
年齢による包茎の進行具合
タイプ5(完全にむける)の割合を見ていこう。
1歳未満:0%
1歳:3%
2歳:4%
3-4歳:6%
5-7歳:26%
8-10歳:42%
11-15歳:63%
参考(英文)
ANALYSIS OF SHAPE AND RETRACTABILITY
OF THE PREPUCE IN 603 JAPANESE BOYS.
16歳以降はどうなのか?
98%以上が18歳までに完全反転が可能になる。
完全反転できないのは100人いたら1人か2人。
そのうち9割がステロイド軟膏で反転可能になる。
要するに、ほぼ全ての男子は
遅かれ早かれ、成人するまでには
真性包茎を脱出するのだ。
はやく仮性包茎に進みたければ器具を使おう。
もし20歳過ぎても真性包茎のままなら
そのときは泌尿器科へ行こう。
保険適用で治療してくれる。
厚生労働省「知っていますか?男性のからだのこと、女性の体のこと」(7ページ)
泌尿器科なら、手術しても予算は数万円程度だ。
仮性包茎から露茎へ
仮性包茎までは自然に到達する。
さらにその先へ、仮性包茎から
露茎に進みたいという想いは
ファッション的な価値観だ。
美容医療の領域である。
女性が二重まぶたにあこがれるのと同じ。
個人の自由である。
他人がとやかく非難することではない。
もしそんな想いが抑えがたく
湧き上がってくるなら
あなた自身の精神の課題だ。
費用とリスクを考えてよく検討しよう。